寄席の話

2017年5月14日 日常
寄席の話
落語を見に行きました。
生で見るのは初めての事なので、前日はワクワクして、
布団に入ってもなかなか寝られないと言うこともなく、
普通に22時くらいにぐっすり寝ました。

圓楽さんと、好楽さんが来ていて、ネタは、短命と親子酒でした。
どちらも面白かったのですが、圓楽さんの男女の演じ分けや、
好楽さんの間抜けな演技など、当たり前ではあるのですが、
やはり生で見ると、心にズンとくるものがあるなと思いました。

特に、見に来てよかったなぁと思ったのが、二人の枕を聞いたときでした。
本題のネタに入る前の、世間話のようなものなのですが、
軽く笑いをとって場を温めるだけでなく、ネタの前振りの役割もあります。

圓楽さんは、歌丸さんと二人でこう言うことをした、などと、
歌丸さんは元気になった、などと近況を面白おかしく話し、
人の生き方や寿命の話をして、短命を演じました。

好楽さんは、自分達は枕で口を使って新しい情報を皆に伝えるから、
噺家と呼ばれている、という風なことを言っていました。
それを聞いた時に、なるほど、確かに圓楽さんの枕は初耳だった、
と思わず頷いていました。

いつもそうと言う訳ではないのかもしれませんが、
新しい情報を伝えつつも、きちんと前振りをすると言うのは、
高座で喋る度に賞味期限の短いネタを1つ考えるような、
とても大変な事なんだなと、感動しました。

昔はこんなの、テレビでしか見れなかった。などと、
会場から出る時に熟年夫婦が楽しそうに話していました。
昔は落語と言えば、田舎者には手の届かない物だったのかもしれませんが、
最近は随分と身近な物になったようです。

明けの鐘 ごんと鳴るころ 三日月形の 櫛が落ちてる 四畳半
という都々逸が、今日のネタの中に出て来たのですが、
都々逸という文化は、衰退を始めているように感じます。

誰かが、落語を伝えていきたい、世間に広く浸透して欲しい、と
願って、動いたからこそ、田舎者にも身近なものになったのだなと思いました。

もし興味があったら、一度聞いてみたり、足を運んでみてください。
チケットはそんなに高くない上に、競争率も声優のライブより低いです。
笑いたい方にオススメです。

かしこかしこ

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